働き方改革「生産性向上マネジメント(管理職編)」⑧

今回は、管理職向けの「生産性向上マネジメント」⑧として、「自分のことは自分でやる。むやみに随行を求めない。」についてお話ししたいと思います。


管理職の役割ってなんでしょうか?チーム内に限っていうと、その役割分担を考えて部下に仕事を割り振ったり、仕事が円滑に回るようにしたり、部下の仕事をフォローしたり、リスク管理をしたりとマネジメントの面が濃い印象があります。

一方で自身でも仕事を持っていて、さながらプレイングマネージャーとも言えます。でも、時にそのマネジメントとプレイヤーとのそれぞれの仕事の境界線が曖昧になったりもします。


例えば、部長や上層部へのチーム報告資料などの作成で、基礎資料の提出は担当部課に任せても、その構成までも部下に任せたり、また、自分の得意先の仕事でも忙しいからといって、部下に訪問させたりといった行為は、マネジメントの範囲を超えています。(※部下に経験を積ませる観点でなら別ですが、説明は必要です。)


上司と部下の間でも仕事は信頼関係が基本です。部下に仕事を押し付けるような行為をした上司に対し、部下は、理不尽だと感じ、軽蔑することでしょう。これでは上司としての資質を問われかねません。


管理職には、部下の採用、育成、評価等のマネジメント業務のほか、経営陣との橋渡しとしての役割があり、総じて「組織全体の維持と向上」を担っていると言えます。

そして、チームや会社の目標達成のために、いかに部下に、気持ちよく、やりがいを持って働けるように導けるかとういうことが重要です。


そのため、管理職は、部下の立場に立ちつつも、嫌われることを恐れず時には厳しく接する心構えとともに、日頃から、管理職としての資質向上と部下とのコミュニケーションを図り、チーム内の円滑な信頼関係を構築していくことが求められています。


ちょっとしたコツ集

・前例やポイントなど、依頼は最低限の範囲で。

・細かいことで必要であれば、汎用性の高いデータ集を一度作り、皆でそれを活用する。細かいことを聞かれて分からなければ先方に謝罪する勇気をもつ。

・資料を自分で読み込んでいったん理解したら、発言メモや整理メモ等は求めず、資料に自分でキーワードを書き込んで、外でも自分の言葉で説明する。

・部下の負担(特に土日・夜)を考えて、手持ち資料等も必要最小限しか求めない。対外説明がハードな局面は、部下も体力的にハードなシチュエーションなので、平時だけでなくそう心がけてくれるのが有難い。

・内容さえ理解したら、後は自分の言葉でやってきてくれる。大枠さえ合っていれば、いちいち資料の文言修正を求めない。

・高度な判断が必要な事項については、自ら専門家等から勉強することで的確な判断をされ、部下に無駄な作業を行わせることがなかった。


いかがでしたか?次回は、働き方改革の道も一歩から②「働き方の悩みを解決。あなたの工夫を教えてください!(前編)」についてご紹介したいと思います。お楽しみに。


職場のコミュニケーションツール → コンケア