中小企業がSDGsに取り組むメリットとは?

SDGsの取組みの重要性が叫ばれる中、2016年5月にSDGs推進本部が政府によって立ち上げられ、その後発表された「SDGsアクションプラン」では、「働き方改革」「女性の活躍推進」「健康経営」といった、企業経営にとって今もっとも重要な取組項目が謳われました。現在では、大企業を中心に、経営目標、新規事業創出、マーケティングと様々なシーンでSDGsを組み込む企業が増えています。


一方、中小企業におけるSDGsの認知度というと、2018年10月の経済産業局の調査では15.8%と決して高いとは言えない状況ですが、日本又は世界のサプライチェーンの一翼を担っている中小企業は、国内の企業数の99%を占めており、SDGsのこれからの展開を考えれば、中小企業に期待される役割はとても大きいと言えます。


また、金融庁でも、地域の金融機関が安定的に融資を行っていくには、地元の中小企業が安定した経営基盤を持つことが重要であり、これは、SDGsの考え方にも合致するものだとして、これらの取組みに対して、事業性評価に基づく融資や支援を促進していくとしています。


以上のように、中小企業に期待されるSDGsの取組みですが、中小企業がSDGsに取り組むことによって得られるメリットとして以下のようなものが考えられます。


①新事業の創造、市場開拓、新規パートナー(地域、自治体、NGO、NPOなど)との協業

②CSR(企業の社会的責任)の具体的な展開

③優先融資、経営基盤の安定化

④社内における求心力や帰属意識の向上、やりがいや生きがいの創出

⑤グローバル化、社会的認知度や企業イメージの向上、求職者の増加等


今後、さらに拡充されていくと考えられるSDGsに関する取組みですが、取り組まないことによるデメリットは計り知れないと思います。特に、これから優秀な人材確保が困難となっていくことが見込まれる中で、一つずつでもSDGsに取り組んでいくことが、安定した経営基盤にも繋がっていくものと考えられます。


新たな人材採用の仕組み → ポテクト