パートタイマーと有期雇用の活用の違いは?(第1回)

先日、国の労働政策研究・研修機構から発表された「パートタイムや有期雇用の労働者の活用状況等に関する調査」によると、「有期雇用でフルタイム」の労働者を雇用している企業の割合は33.2%、「無期雇用でパートタイム」は45.0%、「有期雇用でパートタイム」は33.5%。トータルすると「有期雇用」の労働者を雇用している割合は43.6%で、「パートタイム」の労働者を雇用している割合は66.6%、「有期雇用」と「パートタイム」のいずれかを雇用している割合は72.9%となりました。


「パートタイム」や「有期雇用」の労働者の活用理由(複数回答)

  • 有期雇用の労働者の場合

①「定年退職者の再雇用のため」(51.6%)

②「経験や知識、技能のある人を活用するため」(30.6%)

③「労働者自身が(正社員とは異なる働き方を)希望したため」(27.3%)

④「簡単な内容の仕事や、責任が軽い仕事のため」(20.5%)

⑤「人件費が割安なため(労務コストの効率化)」(19.5%)

  • パートタイムの労働者の場合

①「労働者自身が(正社員と異なる働き方を)希望したため」(53.2%)

②「簡単な内容の仕事や、責任が軽い仕事のため」(35.9%)

③「人件費が割安なため(労務コストの効率化)」(27.9%)

④「1日の忙しい時間帯や早朝・深夜等の特殊な時間帯に対応するため」(22.7%)

⑤「定年退職者の再雇用のため」・「採用が簡単で、人手を確保しやすいため」(いずれも21.9%)


いかがでしたか?結果を見ると、それぞれ同じ理由が記載されていて、企業の中では、活用理由においては、名称には、さほど差が無い状況がうかがえます。

第2回は、「賃金決定など正社員との待遇差」についてお話したいと思います。