働き方改革「身近な生産性向上策(一般社員編)」②

今回は、一般社員向けの「身近な生産性向上策」②として、「時間の管理」についてお話ししたいと思います。
時間外勤務の多い人と少ない人の仕事の進め方を見てみると、時間の使い方にかなりの差があることが分かります。「時間の管理」とは簡単に言えば自分の状況の管理です。自分の取るべき時間を把握して、1日のスケジュールを管理しましょう。

~時間管理の進め方~
①自分の時間を把握する。
→段取り、事の進め方、時間の使い方など時間の空間を認識する。
どれくらい時間をかけて物事をこなしているのかを記録して、時間を見えるようにする。時間の記録→時間の比較→内容の評価
②やることと、やらなくてもよいことを区分し、細分化する。
→今日、絶対やらなければならないことを書き出し、作業の優先順位をつける。
③各作業の締切りを時間単位で決める。
→その中で一日の作業の予定を立てる。

「時は金なり」
時間は自分の財産です。打ち合わせや相談、作業発注により、相手の時間を奪うことにもなります。集中できる環境を自分でつくる。時間の使い方で人生は変わります。

~労働安全衛生法の改正~
今回の法改正により、健康管理の観点から、管理監督者やみなし労働時間制の適用者も、労働時間の状況を客観的な方法その他適切な方法で把握することが義務化されます。
労働時間の状況を客観的に把握することにより、長時間労働者に対する医師の面接指導の実施がより有効になります。

ちょっとしたコツ集
・朝早く来て、9時半までには自分の抱えている作業を終わらせ、メールを全て見終わっておく。そうすれば、日中はその場で舞い込んだ仕事に即時に対応でき、早く返すことで信頼感も得られる。
・30分ごとに仕事を区切り、その中で何をどこまでするのか目標を立てる。達成できなくても、また次の30分で何をどこまでするのかを考える。
・集中できる時間は限られるので、12時の休憩のほかに、10時半にトイレ、15時にコンビニ、17時半トイレ、と自分で5分の休憩時間を決める。それ以外の時間は集中して取り組むように意識している。
・日中は人にお願いする仕事、打ち合わせなど、人と関わる仕事を優先。朝早くや定時後、テレワークで自分の作業を集中して行う。
・習い事を19時半から入れることで、自分に就業時間の終わりの意識を持たせた。
・育児のため原則定時退庁しなければならなくなったので、時間あたりの生産性を高める意識が格段に高くなった。お迎えのない日は、油断して普段は定時までには終わらせられる仕事でも、残業することになるので、時間あたりの生産性を上げる、何時までに仕上げると意識するだけでも、一定程度時間短縮になると思う。
・上司のとの相談が終わって雑談モードになってきたら、相談を切り上げる。

いかがでしたか?次回は「生産性向上マネジメント(管理職編)」②「チームの能力把握と適正な業務分担」についてご紹介したいと思います。お楽しみに。

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