消費税増税 医療に関する費用も対象?

2019年10月1日から、ついに消費税が8%から10%になってしまいました。軽減税率やキャッシュバックとか仕組みが複雑で、企業や店舗の間でも混乱されているようです。なお、今回の増税は、急激に進む少子高齢化による現役世代の社会保障費負担を軽減し、その財源を安定的に幅広く確保することが目的だと言われています。

ところで、病院での診療費や薬代、健康診断などの医療に関する費用も影響があるのでしょうか。


実は、医療に関する費用には、消費税がかかるものとかからないものがあります。例えば、病院に掛かる診療費や薬代でも、健康保険の適用であるかないかで、課税非課税が決まります。そのため、保険適用外である自由診療や予防接種、健康診断などの医療費については課税対象となり、今回の増税の影響を受けるということになります。


よかった~、病院に掛かる保険適用分は対象外なので負担増にはならないな、と安心されるかもしれませんが、実は、今回の消費増税に伴い、10月診療分から、診療報酬と薬価の保険点数が上乗せ改定されているのです。

これは、保険診療においては、患者や保険者への請求は非課税なのに、病院等が薬等を仕入れる際には、仕入れ業者から消費税を課されて請求されているためです。あ、でも税の仕組みに関する話は専門外ですので、詳細については税理士の先生にお任せいたします。


【増税に伴う上げ幅】

診療報酬: 0.41%(医科0.48%、歯科0.57%、調剤(薬代)0.12%)

薬  価:▲0.51%(実勢価格改定で▲0.93%、但し、増税分0.42%)

介護報酬: 0.39%(※ほかに、処遇改善1.67%、補足給付0.06%)


このように、病院等では増税に伴い経済的負担が増えるため、診療報酬と薬価を値上げすることで負担を軽減しています。そのため、増税分は、保険診療時に診療報酬と薬価に含まれて、患者等に請求されているということになります。


※詳細は、厚生労働省ホームページもご参考に。


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